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戦争に反対する勇気

 ロシアによるウクライナ侵略は、世界が戦争に向かっていることを否応なしに見せつけた。だが一方で、戦争で殺し合うことを拒否する人々が一斉に「戦争反対」を訴えるデモに立ち上がったのである。

特にロシア国内でのデモと抗議活動は「逮捕覚悟」の決起であり、命がけの反戦闘争となっている。3月6日のロシア国内のデモは74の都市で闘われ、5180人も逮捕されている。 

これは、ロシア国内で数万人規模の反戦デモが起きている事を示している。ロシア政府は「逮捕者を前線に送る」と言い出し、ウクライナ大使館に、献花にむかった子ども達まで逮捕しているありさまだ。

5日にはロシア軍が占拠したヘルソンで2千人が集まり、負傷者を出しながらもロシア兵と対峙した。彼らの勇気に世界は共感しているのだ。

 

戦争を拡大させるな

 世界でロシアとウクライナの労働者民衆と連帯する「戦争反対」の行動が起きているが、アメリカやEUの政治家は「武器供与」と軍拡に動き出し、戦争を煽っている。

日本においては「憲法を破棄して、核武装すべき」「米軍と核兵器を共同運用すべき」という恐るべき戦争推進の声を政治家たちが叫んでいる。「核戦争」を彼らは始める気か。

 

労働者の国際連帯を

 「戦争を止めたい」という思いを軍拡に転化する政治こそ、戦争を引き起こした原因である。やはり、労働者の国際的な団結こそが戦争を止める力である。行動を起こす勇気が必要だ。