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ロシアでの抵抗運動

 ウクライナを侵略するロシアでの抵抗運動は止まらない。3月14日には、ロシアの国営テレビ局でニュース番組の放送中に女性プロデューサーが現れ、キャスターの背後で戦争反対のメッセージを掲げる抗議行動が起きた。

彼女は「ウクライナで起きていることは犯罪で、ロシアは侵略国です。この侵攻の責任は、たった一人、ウラジミール・プーチン氏にあります。私たちは聡明で誇り高いロシア人です。この狂気を止めるのは私たちにかかっています。一緒に抗議しましょう。恐れないで、全員を牢屋に入れることはできません」と訴えて、逮捕された。

 このように、逮捕覚悟での決起は全ロシアで広がり、すでに1万5千人が捕まっている。

戦前の日本では、みんなが沈黙し、戦争に協力したことを考えるとすごいことだ。

 

ウクライナの抵抗運動

 侵略されているウクライナでも抵抗運動は続いている。ロシア軍に占拠された街では、直接軍隊を包囲するデモが起こり、ロシア兵を糾弾する行動が次々と起こっている。

ある街では、進攻したロシア兵に一人で詰め寄り、「ひまわりの種をポケットに入れておけ。あなたが死んだらウクライナでそのひまわりが育つことになるから」と命がけで撤退を訴えた女性もいる。

 

戦争は殺し合い

戦場では、家を焼かれ、家族が殺されているが、ロシアとウクライナは、民族的には兄弟同士であり、国家が分断をつくっているのだ。

 降伏したロシア兵は、「ロシアの皆さんに、とくに兵士の親に言いたいことがあります。子どもたちをウクライナへ行かせないでください」 「戦争なんかいらない。戦争は何の意味もないです」と反戦を訴えている。

ウクライナから出国できない男性たちは、戦場へと駆り出されているが、戦争とは労働同士を殺させる権力者の残虐な行為だ。お互いに家族や友人がおり、戦争を誰も望んでいない。

 

戦争をやめろ!

世界中で「戦争反対」の声が起きているが、それとは逆に、アメリカやEUなどの権力者は、どんどん兵器をウクライナへ送り、戦禍を拡大させている。バイデン政権は、ウクライナへの兵器支援で35億ドル(約4156億円)を決め、日本を含めた各国は、軍事費を増大させて、戦争の準備を進めている。もはや「第3次世界大戦」がささやかれる危険な状態だ。

労働者にとって戦争は悪である。戦争反対の声と運動を大きくしていこう。戦争を止められるのは、私たちなのだ。