JAM日本機械工業労働組合

あたりまえの労働運動をやってます。

2008年01月

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格差社会でなにが起きているのか
 構造改革・規制緩和が激しく進み、中小民間や自治体職場でリストラが進行しています。また、格差の拡大が進行し、ワーキングプアと呼ばれる貧困層が大量に生み出されています。
 年収300万円以下の膨大な層が形成され、青年労働者を貧困に叩き込んでいるのです。青年の「生きさせろ」という言葉は、社会の崩壊を表しています。また、「消えた年金」に見られるように、社会保障制度も崩壊し、「生活保護」さえ切り捨てられています。
 非正規雇用に青年労働者が追いやられ、生きる希望さえ失わせている社会を作ったのは誰なのでしょうか。労働者の賃金を「経費」としか見ず、賃下げを強要しているのは誰なのでしょうか。

労働者は「モノ」ではない
 資本の論理は、労働者を「モノ」と捉え、労働者の生活や命を無視するのです。サブプライムローン問題が、世界中で「金融危機」を招いていますが、そもそもこの金融商品は、ローンも組めない「貧困層」をターゲットにした詐欺のようなものであり、大手金融機関や投資家が、労働者を「食い物」にしていたものです。その破綻が世界中に広がっているのです。
 昨年の参議院選挙での自民党の大敗は、このような格差社会をつくりあげた者への反乱であり、地方や弱者を切り捨て、戦争への道に進む与党への拒絶としてあったのです。
 青年労働者もいたるところで「労働組合」を結成し、闘いに立ち上がっています。彼らは「社会の主人公は労働者だ」ということに、気がついたのです。労働者は「モノ」ではありません。

08春闘で反撃を開始しよう
 日本経団連が発表した07年の賃上げ状況調査(1~6月実施分)で、昨年の賃上げ平均額は5993円と、前年比1.86%増に過ぎず、伸び率も77年の調査開始以来、最低となっていることがわかりました。ベア分もたったの330円(前年比0.1%増)という水準で、賃上げ全体に占めるベアの割合は5.5%でした。集計が、大手企業が中心であることを考えると、多くの中小企業では、ベア・ゼロはおろか、賃下げが横行していることがわかります。
 日本経団連は、春闘で経営側の方針となる「経営労働政策委員会報告」を発表し、「市場横断的なベースアップはもはやありえない」として、一律の賃上げは昨年と同様に否定し、「生産性に応じた総額人件費の管理」を打ち出して、安易な賃上げを拒否しました。
 日本商工会議所も、「中小企業の経営は非常に厳しく賃上げ余力は乏しい。雇用を優先すべきで、われわれから一律に賃上げすべきだ、というような話をする状況にない」と、ベア・ゼロを宣言しています。
08春闘は格差社会を進める資本の意思との対決となります。労働者の武器である労働組合を強化し、労働者の団結で春闘を闘いましょう。そして、「3.5春闘集会」へ結集しましょう。


「格差社会とベア・ゼロ」を打ち破ろう!3.5春闘集会実行委員会
連絡先 八王子市中野上町2-31-1 JAM日本機械工業労働組合
☎・fax 042-625-0065 
hppt://yahoo.blogs.co.jp/jam_nikki
E-Mail jam-nikki@mub.biglobe.ne.jp

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 国際労働財団の工場見学に引き続き、ポジティブトレーニングの研修に委員長と書記長が参加した。ポジティブとは、労働組合と労働者、経営者がグループでテーマ別に討議し、安全のための改善を進めるプログラムである。テーマは、「資材の運搬・保管」「ワークステーション」「安全な機械操作」「作業環境」「福利厚生・環境保護」の5つであり、テーマごとに発表会が持たれる。
 各国がテーマを受け持ち、自国での改善事例を報告し、あわせて日機のチェックも行われた。グループごとの論議では、良い点3つと改善点3つをあげるのだが、日機は高い評価を受け、「改善点が見つからない」という意見さえだされた。
 25日には全体を統括し、3つの良い点と3つの改善点を会社側に提案した。会社からは総務課長が出席し、提言を聞いて、コメントを発表した。

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 連合の外郭団体である国際労働財団の研修事業に日機が選ばれ、5カ国の労組(モンゴル労働組合連盟、フィリピン労働組合会議、国際労働組合総連合バングラデシュ協議会、パキスタン労働組合連盟、ベトナム労働総同盟)から10名と26人の国際労働財団関係者が、1月24日に来訪した。
 会社から社長、常務があいさつをし、4班に分かれて工場を見学した。安全衛生活動の研修が目的であり、「ポジティブ・アクション」として工場内をチェックして歩いた。工場見学後は、日機の安全衛生活動の報告を委員長が行い、質疑に応じた。
 午後からは場所を移して、セミナーハウスで研修会が行われた。日機からも委員長、書記長が参加し、研修を受けた。研修は26日までつづけられる。

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 1月23日に立川でJAM東京千葉西多摩地区協議会の春闘討論集会が、50人の参加で開催された。JAMの春闘方針を聞いた後、中央労働金庫から「税制大綱の内容と対応」について説明があった。後半は、各単組の企業状況と、08春闘への取り組み状況が報告された。
 討論集会後は、場所を移動して新春旗開きが113人の参加で盛大に執り行われた。

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 22日は世界同時株安となり、世界経済が激震した。日本経済の冷え込みを予兆するがごとく、東京は雪となった。八王子工場でも初雪となり、現在も深々と雪が降っている。

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