5月22日、西東京法律事務所の西畠弁護士を講師に招き、「労働安全衛生活動と労働組合の取り組み」について学習会を開催。77人の組合員が参加した。
西畠氏は、短い時間の中で、労働安全衛生活動にどのように取組むべきかを簡潔なレジメと詳細な資料を使って説明。特に、過重労働についての解せいつでは、日本機械の長時間労働と重なる部分もあり、取り組みの参考になった。
講演では、「長時間の残業は、心と体に悪影響を及ぼす。80時間以上の残業が続くことは、過労死やうつ病になる危険性が高いとされている」と説明があり、日本機械でもここ2年間は、繁忙期に月120時間を超える残業が行われており、いつ組合員が倒れてもおかしくない状態に置かれている。職場内での競争や時間当たりの作業量の増加などがひどくなると、過大なストレスが発生し、「過労死」や「過労自殺」「精神疾患」などの労働災害につながる危険があるのだ。
この講演を聴いた組合員から「日機の労働条件がいかにひどいものかわかった」「今の状態を改善させる為のきっかけになるのではないかと思う」「自分の現状とは異なるのでピンと来なかった」「今の賃金では残業をしないと生活が出来なくなる、残業時間を規制する前に、残業をしなくても生活できる賃金が必要だ」などの感想が出されている。
講演では最後に「労働安全に対する取り組みは、法規を守らせるだけではなく、より安全に、より健康に、より快適に働くための活動へと前進していかなければならない」と、組合活動の重要性が訴えられた。
やはり、人減らしや合理化と対決し、安全を確保することが重要である。
