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格差社会でなにが起きているのか
 構造改革・規制緩和が激しく進み、中小民間や自治体職場でリストラが進行しています。また、格差の拡大が進行し、ワーキングプアと呼ばれる貧困層が大量に生み出されています。
 年収300万円以下の膨大な層が形成され、青年労働者を貧困に叩き込んでいるのです。青年の「生きさせろ」という言葉は、社会の崩壊を表しています。また、「消えた年金」に見られるように、社会保障制度も崩壊し、「生活保護」さえ切り捨てられています。
 非正規雇用に青年労働者が追いやられ、生きる希望さえ失わせている社会を作ったのは誰なのでしょうか。労働者の賃金を「経費」としか見ず、賃下げを強要しているのは誰なのでしょうか。

労働者は「モノ」ではない
 資本の論理は、労働者を「モノ」と捉え、労働者の生活や命を無視するのです。サブプライムローン問題が、世界中で「金融危機」を招いていますが、そもそもこの金融商品は、ローンも組めない「貧困層」をターゲットにした詐欺のようなものであり、大手金融機関や投資家が、労働者を「食い物」にしていたものです。その破綻が世界中に広がっているのです。
 昨年の参議院選挙での自民党の大敗は、このような格差社会をつくりあげた者への反乱であり、地方や弱者を切り捨て、戦争への道に進む与党への拒絶としてあったのです。
 青年労働者もいたるところで「労働組合」を結成し、闘いに立ち上がっています。彼らは「社会の主人公は労働者だ」ということに、気がついたのです。労働者は「モノ」ではありません。

08春闘で反撃を開始しよう
 日本経団連が発表した07年の賃上げ状況調査(1~6月実施分)で、昨年の賃上げ平均額は5993円と、前年比1.86%増に過ぎず、伸び率も77年の調査開始以来、最低となっていることがわかりました。ベア分もたったの330円(前年比0.1%増)という水準で、賃上げ全体に占めるベアの割合は5.5%でした。集計が、大手企業が中心であることを考えると、多くの中小企業では、ベア・ゼロはおろか、賃下げが横行していることがわかります。
 日本経団連は、春闘で経営側の方針となる「経営労働政策委員会報告」を発表し、「市場横断的なベースアップはもはやありえない」として、一律の賃上げは昨年と同様に否定し、「生産性に応じた総額人件費の管理」を打ち出して、安易な賃上げを拒否しました。
 日本商工会議所も、「中小企業の経営は非常に厳しく賃上げ余力は乏しい。雇用を優先すべきで、われわれから一律に賃上げすべきだ、というような話をする状況にない」と、ベア・ゼロを宣言しています。
08春闘は格差社会を進める資本の意思との対決となります。労働者の武器である労働組合を強化し、労働者の団結で春闘を闘いましょう。そして、「3.5春闘集会」へ結集しましょう。


「格差社会とベア・ゼロ」を打ち破ろう!3.5春闘集会実行委員会
連絡先 八王子市中野上町2-31-1 JAM日本機械工業労働組合
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